2018.01.30

アジアトレンドレポート

【シンガポール編】

テクノロジーの進展と各国独自の文化、習慣が合わさり、成長を続けるアジアの“今”をお届けするアジアトレンドレポート。
タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、シンガポール、中国の6カ国のトレンド情報をリレー形式でお届けします!

第5回は、シンガポールで利用が広がる「パーソナルモビリティ」についてご紹介します。

コンパクトな都市国家の合理的な移動手段
「パーソナルモビリティ」

シンガポールではセグウェイに似た持ち手のない“ホバーボード”や“電動スクーター”、“立ち乗り電動一輪車”などの「パーソナルモビリティ」を街中でよく見かけます。主に若者やスーツ姿のビジネスマン、フードデリバリーサービスのUberEatsの配送員などがよく利用しており、車道ではなく歩道を走行しています。東京23区ほどの面積の国土が小さな都市国家であるシンガポールでは、このような「パーソナルモビリティ」が合理的な移動手段として浸透しています。規定のサイズ以下であればMRT(電車)内にも持ち込むことができます。セグウェイは公道で乗ることができず、レジャーが楽しめる人工島のセントーサや公園、レジャー施設などの指定の場所でしか利用できませんが、これらの「パーソナルモビリティ」は、渋滞をかいくぐって移動できる便利な乗物として受け入れられています。

トレンドの背景にあるものとは?!

シンガポールでは、渋滞解消や狭い国土の問題から車の数を抑制しており、これ以上車の台数を増やさない方針です。車への税率は100%に設定されていて、さらに政府が発行するCOE(新車購入権)を手に入れる必要があり、これは入札制です。そのため、車購入のハードルが高いシンガポールでは、MRT、バス、タクシー、Uber、Grabなどの交通機関を利用する人が多いです。そこに、通勤ラッシュ時の混雑・渋滞を気にせず移動できる「パーソナルモビリティ」が登場。専門のショップもあるほどの人気です。今現在、「パーソナルモビリティ」に対する法規制が明確に定まっておらず、歩道があまり広くないこともあり、歩行者との接触事故が多発していることから、法規制が検討されているということです。

Written by:
BAE編集部