2017.03.23

初富士をドローンで見たかった(第3回)

遅れてきた正月企画。ドローン空撮に必要な準備、知ってますか?

みなさんこんにちは。事業企画室の伊藤です。
これまで記事を書いた冨岡さんとコンビでこの企画を進めさせていただいております。
撮影日も決まったので、強力なサポートをしていただいているモンスターダイブさんに教えていただいた撮影準備ポイントを、しっかり押さえていこうと思います。
ドローンの撮影手法について私なりに予習をまとめております。撮影体験を充実したものにするために、頑張らせていただきます。

ドローン撮影の準備=申請=

ドローンを飛ばす際に必要な確認が3つほどありましたね。

Ⅰ.無人航空機の飛行の許可が必要となる空域かどうかの確認
(必要であれば国土交通省への申請)
Ⅱ.撮影場所の施設管理者への申請
Ⅲ.保険の加入

の3つです。
まず1つ目に飛行場所を決め、そこが飛行可能空域であるか、国土地理院のサイトから場所を検索し、確認しましょう。
>国土地理院サイト

ちなみに今回の撮影場所は、河口湖周辺に決定しました。検索してみると…。

富士山駅周辺の赤くなっているエリアが人口集中地区となっています。
河口湖周辺は問題なさそうですね。
さらにズームすると

ピンを打ったところが今回の撮影のロケ地である大池公園です。
念のため国土交通省さんに連絡をしてみたところ。

大池公園は人口集中地区に該当していないが、承認が必要な飛行の方法をする場合には、手続きが必要とのこと。

承認が必要な飛行とは以下の飛行方法です。
・高度150メートル以上の飛行
・目視外飛行
・夜間飛行
・(建物などから)30m未満の飛行
・イベント上空飛行
・危険物輸送
・物件投下

今回はいずれも該当しないので、新たな申請は不要でした。
1つ1つ確認を進めていきながら、空撮体験への期待を膨らます私でありました。

目視外飛行を図で解説いたします。

基本的に建物の撮影でも、ドローンが撮影者から目視できない回り込んだ撮影はNGです。
(仏像に深い意味はないですが、大きさがちょうどよかったので使用させていただきました。)

詳しくは、国土交通省のサイトに掲載してあります。是非確認してみてください。
>国土交通省サイト
ちなみに東京で地図を見てみるとどうでしょう。

まっかっかでした。

続いて施設管理者の方への申請です。
河口湖の大池公園は富士河口湖町役場の環境課が管理をされているので、Webページの問い合わせから連絡しました。

管理者さんから、大池公園は富士河口湖町が管理している関係上、町に対して申請が必要となるため、大勢の利用者がいる場合は利用を控える他、利用者の安全確保の方法を記した、企画書を添付の上、役場まで許可申請書を郵送するよう教えていただきました。

ということで、さっそく公園の申請書「都市公園占用許可申請書」に要件を記載し、企画書と返信用封筒を同梱の上、郵送しました。
申請内容が許可されると、「公園使用許可書」を郵送で受け取ります。
申請から許可までには時間を要するので余裕をもって申請をしましょう。

提出した申請書です。郵送された公園使用許可書は大切に保管してください。撮影当日も許可書を持参したほうが良いです。

その他、河口湖大池公園で撮影する際に申請を要する撮影方法として
河川敷を利用する場合は、河川法の観点から富士河口湖町 都市整備課の河川占用許可が必要だそうです。

最後に保険の加入です。
今回は東京海上日動の動産総合保険に加入いたしました。

動産総合保険の説明書

ドローン撮影の準備=映像計画編=

さて、申請の準備が終わったので、いよいよ撮影企画準備です。空撮で表現したいイメージと撮影方法が結びついていないと現場に来て困ってしまうので、事前にドローンの映像を見て、どんなことができるのか確認しようと思います。

世にあふれているドローン映像を解析し、撮影の内側の仕組みまで細かな分解や観察を重ねることで、ドローン空撮の役割や可能性について、深く考察できればと思います。

Let’s予習!!ということで、ドローンの映像をウォッチすること50本。
以下の発見がありました。

ドローンの動きを端的にまとめると、カメラの位置の変化でありますが、同じ移動でも見え方が変化してきます。

まず「視点の変化による体感」です。
固定から移動、低い位置から高い位置になる切り替えも可能となり、さまざまなカメラの役割を瞬時に切り替える体験ができることがドローンのメリットです。
通常の人の視点から、いきなり鳥のような視点に切り替わることで、驚きの体験を生み出すことができます。これによってドローンの移動そのものが映像としての価値になります。

次に「対象の印象を高める表現」です。
通常のカメラではできない視点の切り替えによって、対象物の魅力をさまざまな角度からとらえることが可能です。
地上でも、ヘリコプターでも撮れない位置からの撮影をすることで人の目線からではわからない対象物の魅力を引き出せます。
人の目線では立方体に見えても、上空から見ると円柱に見える。視点の切り替えによる対象物の変化が価値になります。

上記2点の価値を掛け合わせた結果、ドローンの映像としての価値が作られているような気がしました。
これらを踏まえて、「例えば、広い面などの景色の撮影」と「ある1つのモノを対象物とした撮影」を私なりにイメージしてみました。
まずは、

移動をしているのになぜフィックス?と思っている方もいらっしゃると思いますが、ドローンの移動とカメラワークは別物と考えています。
カメラを固定(フィックス)にすると、ドローンの移動を体験できます。
例えば、移動や回転ができるオフィスチェアに座っていたとします。椅子がドローンで、首がカメラだと思ってください。
首を動かさず椅子だけ動かすと、椅子の移動を体験することができ、椅子を動かさず首だけ動かすと部屋の広さを体験できるはずです。
続いて、

対象物との撮影は、ドローン(本人目線)と対象物との関係性の体験を生み出せることが特徴です。
景色の撮影が本人目線なら、対象物の撮影は第三者目線による俯瞰です。
上記の動きを組み合わせることで、さまざまな体験や表現がドローンにより撮影が可能な気がします。
あとはドローンの機体の性能によってやれることが分かれてくるので、撮影前にドローンの機体性能の確認が必要です。

脳内シミュレーションが好きな私ですが、
やはり図だけではお伝えしがたいですね。
その分、リアルな撮影で皆さんにお伝えできるのが楽しみになりました。

次回予告

さぁ、次回は実際にドローンを使用して富士山の撮影です。
私なりの予習で得たドローンでできることを携えて、撮影に臨みたいと思います。

その体感価値は期待通りか?次回、ドローン空撮体験レポートにご期待ください!!

Written by:
伊藤航