2017.11.01

IoTだらけの「&AND HOSTEL」で近未来の生活を体験!

実現するのは、あらゆる煩わしさから解放されるかもしれない世界

総合オンラインストアAmazon.co.jpで「Amazon Echo」が年内に国内展開すると決定し話題となるなど、IoT機器に関する関心が高まっています。IoTは私たちのライフスタイルにどのような影響を与えるのでしょうか。IoT家電を体験できるホテルに訪れてみました。

目次

手元のスマートフォンで、あらゆる家電が操作可能に

IoT、言葉には耳馴染みがあっても、日常レベルでその便利さを実感する機会はまだまだ少ないというのが現状だと思います。一体、IoTが浸透した生活というのは、どのようなものになるのでしょうか。
ちょっと未来を先取りできそうなホステルが、東京・上野にありました。その名も「&AND HOSTEL」。“いまだかつてないIoTの未来の体験ができる・世界と繋がるスマートホステル”がテーマのユニークなホステルで、上野を含め、全国で3店舗展開しています(2017年10月現在)。

“IoTのある生活”を疑似体験するべく、しばし滞在させていただきました。

ホテルの機能を説明してくださったのは、ブランドマネージャーの茶置貴秀(ちゃおきたかひで)さん

さっそく、お部屋を見せてもらうことに。ホステルとしては異例の、かなり立派な個室。窓も大きく、日差しが降り注ぐ明るい部屋です。

最初に手渡されたのは、Androidのスマートフォン。「このスマートフォンは、IoTルームにお泊りいただくゲストの方にお渡しています」と茶置さん。端末には専用のアプリ「&IoT Platform」がインストールされていて、部屋にあるすべてのIoT機器を操作することができます。

たとえば、テレビ。アプリがリモコンの代わりになり、部屋のどこからでも簡単に操作することができます。

続いて、照明。天井にはPhilipsの「HUE(ヒュー)」というIoT照明が取り付けられていて、手元で自由に調光できます。照明の数は3つ。オーロラ、アロマ、チェリーブロッサム、リラックスなど、あらかじめ用意された6種類のパターンに変更が可能です。もちろん、ベッドで布団の中に潜ったままで操作可能です。

ちょっとムーディな雰囲気にもできる優れもの。お気に入りのパターンで、お酒を飲んだり、音楽を聴くのも楽しそう。

そして、窓枠に付いている「めざましカーテン morni’n(モーニン)」。カーテンレールに取り付けることで、自動的にカーテンをあけて快適な目覚めをサポートしてくれるIoT機器です。
カーテンを開ける時間はアプリで設定が可能。眠りの科学に基づいた製品で、自然光が差し込むことで体を「起きるモード」に変えてくれます。 さらに、照明、カーテン、テレビは連動していて、起床時間になると、明かりがつき、カーテンがあき、テレビのスイッチが入ります。逆に、ボタン一つで明かりを消す、カーテンを閉めるなど、眠りを誘う環境を演出してくれる「ナイトモード」もあります。

極めつけは部屋の鍵。Qrio Smart Lock(キュリオ・スマートロック)という“スマホが鍵になる”IoTキー。ドアの外にいても、中にいても、鍵に触れることなくドアを開け閉めすることができます。

客室の外にも、工夫が盛りだくさん

共有部には、滞在者にとっても便利な仕組みが用意されていました。それがこちら。

シャワールームが空いているかどうかをセンサーで感知し、「&IoTplatformアプリ」で確認できる。使われているのはSONYの電子タグ「MESH(メッシュ)」。シャワールームの鍵が施錠された状態かどうか、縦横を認識して通知するというシンプルな仕組みながら、「シャワー空いたかな?」と何度も見に行かなくて済むので、かなり便利な機能と言えるでしょう。また、「MESH」はシャワールーム上部に設置されたライトとも連動しており、ライトの色で使用状況が分かります。

さらにもう一つ。気になったのが、ランドリーの空きを知らせてくれる機能。

洗濯機の側面センサー、MESHが揺れを感知。揺れている間は「使用中」としてアプリに表示されます。揺れが止まれば、使えるようになった合図。この機能があれば、部屋でゴロゴロしながら、ランドリーが空いたかどうかチェックできますね。

IoTで実現する、ストレスのない生活

電気をつけたり、鍵を閉めたり、日常の様々なアクションが手元のスマートフォンで一元操作できるという体験が新鮮でした。例えば、夜に家に帰ってきた時、それまで手にしていたスマートフォンでそのまま、ドアを開錠、玄関と居間の電気をつけて、お風呂を沸かして……と、一連の動作がスムーズに。日常のストレスが大幅に軽減されそうです。

「将来的には、世の中からスイッチという概念もなくなるかもしれませんね」と茶置さん。

Google HomeやAmazon Echoなどのスマートスピーカーを介せば、声だけであらゆる家電が操作可能に。そうなると、スマートフォンの画面で操作するのすら煩わしくなりそう。

「&AND HOSTEL」を運営するand factoryは、もともとはアプリ開発を手がける企業。「Smartphone Idea Company」というビジョンを掲げており、スマートフォンを使って何か革新的なことをしたいという思いと、ホステル特有のコミュニティの楽しさを取り入れていきたいという発想が、この「スマートホステル」につながったのだとか。
利用者に新しい体験を提供しつつ、IoT機器を開発する企業の新製品やサービスの試験の場所“ファーストマーケティングプレイス”としても場所を提供するなど、提携も積極的に行っています。最近では「&AND HOSTEL UENO」にて、スタートアップの革新的な商品を取り揃える「Amazon Launchpadストア」の一部商品が体験できる企画も実現しています。

今回、IoT化された空間を体験してみて、SF映画で見たような生活がもうすぐ近くまできていることを実感しました。将来的には、IoTツールで収集した生活パターンのデータをAIが学習し、人間の思考を勝手に読み取って家電が動いてくれたり……と、想像が広がります。
便利な社会になるほど、人間はデバイスや機器といった「モノ」の存在を意識することがなくなっていくのかもしれません。そして、効率化されたことで、生まれた時間の新しい使い方、IoT化で得たデータの活用法などの新しいサービスが広がり、私たちのライフスタイルは大きく変わっていきそうです。


&AND HOSTEL UENO
東京都台東区東上野
TEL:03-6231-7842

Written by:
BAE編集部