2018.05.11

思わず読んでしまう「マンガ×プロモーション」の効力

マンガをプロモーション利用するメリットとは?

マンガ制作:株式会社シンフィールド

マンガ制作:株式会社シンフィールド

目次

親和性が高い「マンガと広告」

谷口晋也さん
株式会社シンフィールド 代表取締役/CEO 谷口晋也さん

――本日はお忙しいなか、お時間をいただきまして、ありがとうございます。さて最近、マンガを使ったプロモーションを目にする機会が多くなったように感じます。いつ頃からプロモーションでのマンガ活用が増えたのでしょうか?

2009年に創業した頃は、まだそれほど活用されていませんでした。私は、前職で広告代理店にいたのですが、そこで「マンガと広告の親和性の高さ」は感じていました。広告はその名の通り、広く告げるもの。マンガには人の心を動かし、変化させる力がありますから、組み合わせることで大きな力を発揮するだろうと考えました。

マンガやイラストの商業利用が広まり始めたのは、個人的には2010年に社会現象にもなった超ベストセラー「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)が契機になったと思います。ビジネス書の表紙に、女子高生のイラストが入ったものが大ヒットしたことで、マンガやイラストを利用するハードルが急激に下がった印象があります。

また日本が国を挙げて、マンガを“クールジャパン”の代名詞として世界にアピールしたことで、以前よりマンガが市民権を得るようになったことも、マンガのプロモーション利用が加速している理由のひとつでしょう。

つまり、時代の流れのなかで、昔は一部の人だけが愛するニッチな存在だったマンガが、いまでは“みんなのマンガ”に変わったわけです。

ユーザーのニーズを叶える時短コンテンツ

――では、マンガを活用することのメリットとは、どんなところにあるのでしょうか?

まず、記憶に残りやすいこと。マンガは、絵+セリフによって構成されていますから、実は1コマの情報量が多いんです。もし、すべてをテキストで表現しようと思うと膨大な量になるところを、マンガなら端的かつ的確に伝えることができます。ですからマンガを利用すれば、商品の特徴を簡潔に訴求することができますし、またテキストだけでなく、絵があることで、商品の利用イメージも湧きやすくなります。

弊社は、マンガを使ったランディングページの実績は世界でいちばん多いと自負しています。そのなかで感じるのは「ユーザーは、スピーディーに情報を取得したいと思っている」ということです。つまり情報伝達力のあるマンガは、ユーザーにとって“最良の時短コンテンツ”なんです。

企業にとっても、伝わりやすく、記憶に残りやすいわけですから、双方にとってメリットがある。それがマンガを利用する最大の魅力でしょうね。

――ちなみに、コンテンツがマンガになっていると、どのような効果がありますか?

そうですね、「思わず読んでしまう」という反応を誘発する力があると考えています。あるアンケート調査によれば、15歳〜40代前半の男女で「マンガが好きではない」と回答したユーザーはわずか『6.4パーセント』というデータもあります。さらにそのアンケートでは、「普段マンガを読む人」が全体の約8割にも上っていました。つまり、マンガに慣れ親しんできた世代にとって「マンガは非常に身近なコンテンツ」なのです。

ですから、マンガを活用するだけで、コンテンツを見てもらうハードルはぐっと下がると言えるでしょう。そこで重要になるのが、内容とキャラクター設定です。ディスプレイ広告などを用いて、これまで接点がなかった潜在ユーザーにアプローチする場合は、見た目にインパクトの強いキャラクターを使うと、内容よりもキャラクターに興味が向いてしまうため、シンプルな造形にした方が内容も伝わりやすい傾向にあります。

シンプルなキャラクターが登場する、マンガを使った会社紹介の事例。平均滞在率、クリック率ともに大幅に上昇(資料提供:株式会社シンフィールド)

逆に既存顧客や見込み客などに対し、継続的にアプローチしたい場合には、インパクトのあるキャラクターを使った方が効果は出る傾向にあります。

今後IT分野ではチャットボットへの利用が加速

――とはいえ、マンガも万能ではないと思います。向き不向きはあるのでしょうか?

マンガの情報量の多さを活用する場合、「説明パートに使用するのが非常に有効」です。ランディングページでも、商品の使い方をマンガで説明するだけで、わかりやすくなる傾向にあります。同様に、教育関係や美容関係の商材を説明する際も、マンガだと「使用イメージまで伝えることができる」ため、相性はいいですね。マンガにはストーリーがありますから、キャラクターを通して、一種の疑似体験をユーザーに届けることができるんです。

マンガのキャラクターを使い、商品の使用イメージを訴求した事例。獲得件数は約1.5倍に上昇(資料提供:株式会社シンフィールド)

逆に不向きなものですと、「実際の商品のディテールが重要なもの」は、写真で見せた方がいいですね。たとえば、洋服やアクセサリーなどがそれに該当します。

あくまでマンガは「情報やイメージを伝えることが得意」なので、それを理解し、うまく活用すると結果も出やすいと思います。

――最後に。「マンガ×プロモーション」は、今後、どのような可能性があると考えていますか?

マンガはいまや、日本が世界に誇る文化です。情報伝達力に優れたマンガはコミュニケーションの手段として、今後ビジネスシーンでも幅広く活用されていくと考えています。

また、ITの分野では、マンガのキャラクターのチャットボット利用なども増えていくと予想しています。事実、弊社にもそうしたご相談が増えつつあります。

ただ、いつの時代になっても間違えてはいけないのが、マンガは手段であって、目的ではない、ということです。やはり最終的には良質なコンテンツでなければ、結果はついてきません。そのためのサポートを、これからも弊社はしていきたいと考えています。

谷口晋也さん

今回は記事のリードをマンガで作成してみました。テキストだけよりも記事に入りやすい印象になったのではないでしょうか?

インターネットやスマートフォンなどの普及により、情報が溢れているいま、ユーザーに選ばれるための情報の届け方が求められています。ユーザーの目に留まりやすく、ストーリーで情報を届けられるマンガは、情報伝達力に優れた時短コンテンツとして、ビジネスでの活用も広がりそうです。

Written by:
BAE編集部