2018.11.06

IoT時代に乗り遅れるな! ETロボコンへの挑戦(第4回)

いよいよ地区大会! 果たしてその結果は!?

「IoT」などの開発も積極的に進めている株式会社電通テックが、「組込みシステム」の知見を深めるべく、「ETロボコン」に挑戦! 前回の試走会を経て、いよいよ関西地区大会を迎えます。半年間の努力の結果はどうなるのでしょうか!?

目次

松本 啓志

関西支社 統合プロモーションプロデュース室 デジタル・クリエーティブ部

2008年4月入社。上級ウェブ解析士。
イベント、SP、WEB、PRを経て、現在はデジタルを含むプロモーション全領域でのプランニング・プロデュース・制作ディレクションを担当。キャラクター開発などもしています。

地区大会本番!調整は続くよ、どこまでも。

こんにちは、電通テックの松本啓志です!
テック関西支社のメンバー5名が、「ETロボコン」に挑むシリーズ企画。今回は、いよいよ関西地区大会の模様をお届けします。

前回の試走会(第三回記事参照)では、Lコース、Rコースともに、一度しか完走できなかった「Hurry Tec」のロボットですが、本番までの2週間、コース完走を目標にさまざまな調整をチームリーダーの東社員が行いました。より安定した走行に向け、コース上の距離を測定し、コースの状況に合わせて走行速度を可変させることで、直線はより速く、カーブはより正確に曲がる設定に。こうした努力の結果、前日にはコース完走はほぼできる状態まで、安定させることができました。
さらに細かな調整は本番会場へ向かう電車の中などギリギリまで行われました。 モデリング担当の私はただ、その様子を眺めるのみ……。
そしていよいよ地区大会本番を迎えることとなりました。

ロボットを阻むさまざまな障害。クリアできるか!?

京都コンピュータ学院 京都駅前校
会場は前回の試走会と同じ、京都コンピュータ学院 京都駅前校さんです

関西地区大会の会場にやってまいりました! 試走会の時は違って、多くの参加者たちが集い、会場は熱気を帯びています。

壁に貼り出されたモデル。ライバルたちが他チームのモデルを真剣に眺める光景も見られました

会場に入ると、各チームのモデルがずらりと貼り出されています。ETロボコンは、レースの結果だけではなく、モデルも審査の対象となるのです。各モデルには審査員からの講評のコメントも付いています。Hurry Tecチームのモデルにも厳しいコメントとアドバイスが……!

最終チェックに余念のない東
ロボットを見守るモデリング担当、松本と辻

本番の前に各チームには「試走」の時間が与えられます。会場の照明など、走る環境に合わせてロボットの細かい調整をする時間です。このわずかな間に、どこまでロボットを調整しきれるかが勝負の鍵! Hurry Tecチームも最終チェックに熱が入ります。前回の試走会からの数々の改善の甲斐あって、なんとか事前練習ではロボットは走ってくれました! このまま、本番もうまくいきますように!

コース解説
競技はLとRの2コースで行われます(コース図の出典:ETロボコン実行委員会)

ここで、大会ルールの解説をさせていただきます。
上記の図は大会で使用されるコースの図面ですが、「プライマリークラス」「アドバンストクラス」で使用するエリアが違います。私たちが参加するのは「プライマリークラス」。このプライマリーの中でも「L」と「R」2つのコースがあり、それぞれのコースを走ったタイムの総合で順位が決まります。

「ルックアップゲート」
Lコースの難所「ルックアップゲート」

LRそれぞれのコースの最後には「ルックアップゲート」「シーソー」といった難所が設けられています。コースを完走した上で、これらの障害をクリアすると、走行タイムから「ボーナスタイム」が与えられます。上位を狙うチームは完走するだけでなく、これらの難所をクリアしようとしのぎを削っているのです。

車検の様子

試走が終わると、車検の時間です。この車検を通らないと大会に参加できません。が、なんとここで我々の機体に指摘が入ります! 部品の組み立てに不備があったようですが、焦りながらもなんとか対処して、車検を通過。
この後、開会式が終わると、いよいよ大会本番です!

開会式
関西地区ならではの、笑いを交えたほがらかな開会式
緊張高まるメンバー一同。ちなみにプログラミングの竹本は残念ながら、所用により欠席
Hurry Tecチームが大々的に紹介されます。気合が入る!

LとR、2つのコースを走らせた結果で順位が決まるのですが、まずHurry TecチームはRコースに挑戦します。果たして練習通り、走ってくれるのか。いよいよ、我々の順番が回ってきます。

緊張の一瞬です!

固唾を飲んで見守りますが……、なんと! スタートがうまくいかずリタイアとなってしまいました。この日の会場は照明が、試走会の時よりも暗く落とされており、機体の調整に各チームともかなり苦戦を強いられていました。残念ですが、次のLコースにかけます!

あえなくリタイアとなってしまいました……
Lコース。この日、最後のチャンスが回ってきます!
祈りを込めてスタートを見守ります
やった! 走りました
このまま完走するか!と思いきや、直前でコースアウト!
悔しがるメンバー

結果は、完走直前でのコースアウト。非常に惜しかったのですが、これまで以上に着実な走りであったことは間違いありません。Hurry TecチームのETロボコンは、こうして終わりを告げたのです。

地区予選を終えて……。私たちがETロボコンで学んだこと

目標としていたコース完走は結局、Lコース、Rコースとも果たせず・・・。練習などではコース完走をしており、期待を持っていただけに、チームとしても残念な結果となってしまいました。
また、モデリングについては、記載形式に対する指摘などもあり、A~D評価のうちC評価となりました。初めてのモデリングでしたが、最低評価にならなくてよかったという気持ちと、まだまだ知識・経験ともに不足しているな、と実感させられる結果となりました。

惜しい結果となりましたが、大会に参加していたチームはどれも素晴らしい技術力を誇っていました

今回、ETロボコンに電通テックとして参加し、約半年程度取り組んできました。地区大会を終えて感じるのは他チームとの大きな「差」です。他チームは主に、情報技術系の学生チームや、家電・AIなどプログラミングを仕事に取り入れている企業ばかり。 基礎的な技術・経験などが不足した状況からスタートした上、ETロボコンに割ける時間が少なく、差は広まるばかりでした。足りなかったのは、知識と技術、そしてそれらを研鑽するための経験と時間など、多くのもの。はじめからわかっていたことではありましたが、これを肌で実感できたことは大きな収穫でした。

また、「ロボットをどのように動かすのか」という基礎的な学びを得ることができたのも、若手を中心とした社員教育という意味では、意義のあるものでした。モデリングにおいては、どのような要件を定義すべきで、どのようなプログラムが必要になるのか、などをこのプロジェクトを通じて学ぶことで、今後のディレクションに生きる知識とノウハウを学びました。また、プログラムチームにおいては、今後テックがプロダクションとして、IoT領域を強化していくにあたり、実際のプログラムを触ったことがある、というのは大きな強みとなっていくのではないかと思います。実際に手を動かすことはできずとも、これらの経験がテック人としての大きなスキルアップにつながったことはメンバーそれぞれが実感しているはず。きっと、そのはずです。

今日、世界ではロボットの開発はかなり進んでおり、これから訪れるロボットやデジタル技術の発展のなかで、電通テックはどのようなポジションを築き、どのように関わっていくのか。今回のETロボコンでは、厳しくも今の私たちがいる位置を確認できたように思います。悔しさと無力感、そしてわずかな希望を胸に、我々は会場を後にしました。

さようなら。我々の「Hurry Tec号」が動く、また、その日まで……。

しばらくの間、お付き合いいただき、ありがとうございました!

松本 啓志

関西支社 統合プロモーションプロデュース室 デジタル・クリエーティブ部

2008年4月入社。上級WEB解析士。
イベント、SP、WEB、PRを経て、現在はデジタルを含むプロモーション全領域でのプランニング・プロデュース・制作ディレクションを担当。キャラクター開発などもしています。

Written by:
松本 啓志