2021.08.20

さきトレ|最新テクノロジーで“おもてなし”──空中浮遊×ディスプレイ

次世代アイキャッチとして注目のニューディスプレイ

これからの未来を描くであろう、最新トピックスをお届けする「さきトレ」。今回は、店舗や展示ブースのアイキャッチとして注目される、“空中に浮遊する”ディスプレイの特徴や活用シーンについてご紹介します。

取材協力:新日本創業株式会社

目次

著名ブランドも注目の「空中に浮遊するディスプレイ」

長く続くwithコロナ時代のなかで、店舗の在り方も変化。売る場所から、「ブランド体験の場」として再定義する動きがあります。

そこで重要となるのが、店舗演出。なかでもディスプレイは、ブランドの世界観や商品の特徴を伝える重要な手段です。しかし限られたスペースの中で、ブランドの価値を伝え、消費者に興味喚起することは容易ではありません。

そのなかで2019年末に発表され、大きな話題となったのが「空中に浮遊するディスプレイ」です。スニーカーを空中に浮かべた状態でディスプレイできる「Hypelev Levitation Display Stand」は、磁石を使い、商品を浮遊させているそうです。

「Hypelev Levitation Display Stand」の紹介ビデオは、現在までに330万回以上の再生回数を記録している

実際に、空中に浮遊するディスプレイを前にすると、思わず二度見して、足を止めてしまうほどのインパクトがあります。事実、過去にBAE編集部では、新日本創業株式会社が扱う「Flyvision」というディスプレイケースに、驚きと感動を覚えた経験があります。

ハンガリーの企業が開発した空中に浮遊するディスプレイ「Flyvision」の仕掛けは企業秘密。磁石で浮遊させる仕掛けに比べ、表現の幅が広がっているのが特徴です。すでにクリスチャン・ルブタンなど、数多くの著名ブランドや高級ブティック、ホテルなどが採用しており、その活用事例は、「空中に浮遊するディスプレイ」の使い方の参考になるはずです。一部をご紹介しましょう。

店舗、イベントにおける「Flyvision」の活用事例

店舗のVPとしての活用事例

店舗の入口は、「思わず中に入りたい」と思うVP(ビジュアル・プレゼンテーション)が設置されているものです。そこで効果を発揮するのが「空中に浮遊するディスプレイ」です。宙に浮いた商品は、人々の足を止めるだけでなく、写真を撮ってSNSに投稿するなどの情報拡散にも期待できます。

「空中に浮遊するディスプレイ」をVPとして活用したクリスチャン・ルブタンの動画
カルバンクラインでは、メンズのトランクスを多数浮遊させることで、大きなインパクトを生み出した 写真提供:新日本創業株式会社
電気シェーバーで知られる「ブラウン」は、浮遊する商品の周囲も立体的にデザインすることで、商品イメージを訴求 写真提供:新日本創業株式会社

展示ブースのアイキャッチとしての活用事例

アフターコロナを見据えるならば、リアルイベントにおけるアイキャッチの重要性は、今後さらに高まることになるでしょう。空中に浮遊するディスプレイは、特別感を演出することに向いており、展示ブースの集客にも効果を発揮するはずです。

スイスの高級時計メーカー「ウブロ」では、時計を浮遊させるだけでなく、ディスプレイ全体に動的な要素を加えることで、神秘的な雰囲気を演出
自動車・二輪車用のディスクブレーキメーカー「ブレンボ」は、巨大なディスクブレーキを浮遊させて、人々の注目を集めた 写真提供:新日本創業株式会社

なお、基本はカスタマイズになるものの、「Flyvision」の場合、50cm×50cmのディスプレイケースで70万円からの見積もりとのことです。また展示品の入れ替えも有料ですが、可能です。

すでにアフターコロナを見据え、リアルコミュニケーションにおける体験装置として、「Flyvision」活用に関するさまざまな問い合わせが増えているとも言います。


アフターコロナの世界においては、人々は“会えなかった”分だけリアルを求め、店舗やイベントに足を運ぶ機会は増えると考えられます。そのときにどんな“おもてなし”を用意しているかは、空中に浮遊するディスプレイも含めた店舗演出において、非常に重要なファクターとなるのではないでしょうか。

Written by:
BAE編集部