2019.07.19

さきトレ|流れ星で夜空を彩る、次世代エンターテインメント「Sky Canvas」

人工流れ星に秘められた可能性

これからの未来を描くであろう、最新テクノロジーのニュースを先取りしてお届けします!

流れ星を人工的に作り出すという夢のような技術が現れました。空や宇宙がエンタメ空間と変われば、もっとワクワクする感動体験をお届けできるようになるかもしれません。

BAEでは以前、Droneによって夜空にグラフィックを描く「SKY MAGIC」という技術を紹介しましたが、そのスケールはついに宇宙にまで広がっていくようです。
株式会社ALE(以下ALE)は、「科学を社会につなぎ、宇宙を文化圏にする」をミッションに掲げ、世界初の人工衛星による人工流れ星の実現をめざす民間宇宙ベンチャーです。空をキャンパスに見立てて彩る宇宙エンターテイメント「Sky Canvas」と銘打たれたそのプロジェクト。創業から7年経ち、いよいよそのチャレンジは実現へと近づいています。
このプロジェクトは、人工流れ星を流して、エンターテイメントとしてマネタイズする一方で、人工流れ星が発光する変化を科学的に分析することで得られるデータをビジネス展開し、基礎科学の発展に貢献することを目指しています。

私たちが通常見ることができる流れ星は、宇宙空間に存在するチリが地球の大気圏へ高速で突入し、空力加熱という現象により発光することで起こる現象です。ALE社の人工流れ星は、人工衛星からこの“チリ”に成り代る流星源の物質を放出することで、人間の手で「流れ星」を生み出すという技術になります。さらに、人工流れ星は天然の流れ星よりも、大きな流星源を使い、しかもゆっくりと大気圏に突入するので、通常よりは長く発光します。
更に、この人工衛星は、世界中の上空を通過するので、人工流れ星を世界各地で流すことができます。

人工流れ星はいよいよ実現へと近づいています。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)により、今年の1月18日に、人工流れ星を放つ衛星などを載せたイプシロンロケット4号機による革新的衛星技術実証1号機の打ち上げが行われました。
さらにALE社では2020年5月に、十分な安全性を確保した上で広島・瀬戸内海の空の上で「人工流れ星」を使った光のショーを計画しています。

宇宙エンターテイメントでの利活用の可能性として、同社はマイナス1等星サイズの明るさを出せるものから、もっと明るく、もしくはカラフルに、更には人工流れ星の流し方を変えることができるのではないか、というアプローチで新しい演出方法なども開発中。将来的には、例えば流れ星が空にグラフィックを描いたり、地上からの花火と連動したり、スケールの大きな空の演出が可能になる日も来るかもしれません。

宇宙を舞台にしたこれまでにない人工流れ星は、エンターテイメントとしての魅力に加え、科学分野での貢献度が認められ、世界各国の人々から大きな関心を集めています。いつ、どこで、どんな流し方をするかをコントロールできる人工流れ星のマーケットは世界に広がっています。

Written by:
BAE編集部